不動産売買契約の流れ:物件探しから決済引渡しまでの11ステップ(マンション編)

不動産の売買契約は複雑なプロセスを経て行われます。本記事では、物件資料の確認から決済引渡しまでの11のステップを詳しく解説します。これから不動産購入を考えている方や、売買契約の流れに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

あいかわ

この記事の作者
ココ不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士の相川(あいかわ)です。
不動産業界歴8年、契約総数1,000件以上。後悔させない不動産取引がモットーです。
Google口コミも是非、参考にしてください!

目次

物件探し

売買契約の第一歩は、物件資料の確認です。この段階では、以下の点に注意しましょう。

  • 物件の基本情報(所在地、面積、築年数など)
  • 権利関係(所有権、抵当権の有無)
  • 法令上の制限(用途地域、建ぺい率、容積率)
  • 周辺環境(学校、病院、商業施設の有無)

物件資料を丁寧に確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

資金計画の立案

物件が決まったら、次は資金計画を立てます。以下の点を考慮しましょう。

  • 頭金の準備
  • 住宅ローンの借入額
  • 諸費用の見積もり(仲介手数料、登記費用など)
  • 将来の修繕費や固定資産税の試算

無理のない返済計画を立てることが重要です。

銀行選定

資金計画が立ったら、住宅ローンを組む銀行を選びます。以下の点を比較検討しましょう。

  • 金利(固定金利か変動金利か)
  • 返済期間
  • 団体信用生命保険の有無
  • 繰り上げ返済の条件

複数の銀行を比較し、自分に合った条件を選びましょう。

事前審査

銀行が決まったら、住宅ローンの事前審査を受けます。必要書類は以下の通りです。

  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
  • 勤務先の在籍証明書
  • 物件の資料

事前審査に通過すれば、本審査に進むことができます。

売買契約の締結

いよいよ売買契約の締結です。この段階では以下の手続きが行われます。

  • 重要事項説明書の確認
  • 売買契約書の読み合わせ
  • 物件状況等報告書の確認
  • 設備表の確認
  • 署名・捺印
  • 手付金の授受

契約内容をよく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。

本審査

売買契約が締結されたら、住宅ローンの本審査を受けます。事前審査よりも詳細な審査が行われ、以下の書類が追加で必要になることがあります。

  • 住民票
  • 印鑑証明書
  • 課税証明書

本審査に通過すれば、晴れて住宅ローンの利用が可能になります。

登記費用の準備

登記費用には以下のものが含まれます。

  • 登録免許税
  • 司法書士報酬
  • 不動産取得税

これらの費用は物件価格に応じて変動するため、事前に確認しておきましょう。

固定資産税・都市計画税の精算

固定資産税と都市計画税は、1月1日時点の所有者が1年分を納付します。年の途中で売買が行われる場合は、日割り計算で精算を行います。

管理費・修繕積立金の精算

マンションの場合、管理費と修繕積立金の精算が必要です。こちらも日割り計算で行われます。

設備チェック

決済引渡し前に、売主と買主双方で物件の設備チェックを行います。以下の点を確認しましょう。

  • 電気・ガス・水道の動作確認
  • エアコンや給湯器の状態
  • 壁や床の傷や汚れ
  • 鍵の不具合

問題があれば、この段階で指摘することが重要です。

決済引渡し

最後に決済と引渡しが行われます。以下の流れで進みます。

  1. 残金の支払い
  2. 物件の引き渡し
  3. 所有権移転登記の申請

これで晴れて物件の新しい所有者となります。

売買契約の流れは複雑ですが、各ステップを丁寧に進めることで、安心して取引を完了させることができます。不安な点があれば、不動産業者や弁護士に相談するのも良いでしょう。

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